夢の番人
 光りの道を走って行くと白い建物の教会が見てくる。

 コツ コツ コツ と教会の階段を上がり光っている扉のノブに手をかける。

 「カリン、ここから1人でいけ」

 「サキヤは一緒じゃないの?」

 「俺は後から行くから待ってろ」と言って扉を開けてカリンの唇にキスをし光りの中に押した。

 「無事に光りの中に行きましたね」

 サキヤが振り返ると玉が浮かんでいた。

 「あぁ、そっちは?」

 「はい、なんとか倒せました、コレ返します」と玉から大刀が出てきた。

 「あぁ」と大刀を受け取り身体の中にしまった。

 「サキヤのおかげで助かりました、ありがとうございます」

 「イヤ、何改めて言われると照れる」と頭をかく。
 「そういえば俺はどうやって帰るんだ?」

 「サキヤも扉を開けて行けば帰れます」

 「そうかよ、じゃあ俺も、もう会う事もないな」とノブに手をかける。

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