Being your Darling!
プロローグ 12歳の頃の夢
〈プロローグ 12歳の頃の夢〉
〜side 莉亜〜
本当は、かわいいものが大好きなんだ。
自分の好きな服を着ていたいし、それに似合う髪型とかメイクをして街を歩きたいんだ。
でも……。
「莉亜って、フリフリした服似合わないよな」
「それなー!マジきもい」
……自分の好きな人にまでそんなこと言われたら、もう泣き寝入りするしかない。
その日から私は、できるだけシンプルな服を着て生きてきた。
……それなのに。
積もりに積もって、ワードローブにも収まらなくなったふわふわしたかわいい服。
歳を重ねるにつれて、ごめんね、私も早く着たいんだ、という思いが強くなっていった。
流星群が降り注いだ夜。あれは確か、12歳の時のことだった。
(神様、そろそろ私にかわいい服を着させてください。せめて、大学生になるまでには)
そう、願った。
そして。
私は地元から遠く離れた都心の都立高校に進学した。中高一貫校だったけど、外部の枠をなんとかもぎとった。
ここからだ。
ここから、私の新しい生活をはじめるんだ!
〜side 莉亜〜
本当は、かわいいものが大好きなんだ。
自分の好きな服を着ていたいし、それに似合う髪型とかメイクをして街を歩きたいんだ。
でも……。
「莉亜って、フリフリした服似合わないよな」
「それなー!マジきもい」
……自分の好きな人にまでそんなこと言われたら、もう泣き寝入りするしかない。
その日から私は、できるだけシンプルな服を着て生きてきた。
……それなのに。
積もりに積もって、ワードローブにも収まらなくなったふわふわしたかわいい服。
歳を重ねるにつれて、ごめんね、私も早く着たいんだ、という思いが強くなっていった。
流星群が降り注いだ夜。あれは確か、12歳の時のことだった。
(神様、そろそろ私にかわいい服を着させてください。せめて、大学生になるまでには)
そう、願った。
そして。
私は地元から遠く離れた都心の都立高校に進学した。中高一貫校だったけど、外部の枠をなんとかもぎとった。
ここからだ。
ここから、私の新しい生活をはじめるんだ!
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