Being your Darling!
第1章 ボーイッシュ系女子の秘密
莉亜の秘密
〈第1章 ボーイッシュ系女子の秘密〉
「莉亜先輩のロミオ、本当にかっこよかったです!」
「そう?ありがとね」
11月30日、葉月高校文化祭当日。
体育館での演劇部の発表が終わって、莉亜はお客さんの見送りをしていた。
周りには、莉亜の中学の時の部活の後輩らしき女の子や、莉亜が名前すら知らないような後輩がいる。
「はぁ〜〜〜♡莉亜先輩、かっこいいのに姉御肌……!!反則すぎるよ〜、お婿さんにしたい〜〜〜♡♡♡」
この子は、中学の時の部活の後輩だろうか。やけに莉亜に親しそうだし、語尾にハートマークが大量に飛んでいる。
「あっ、じゃあ……」
莉亜は騒いでいるその後輩の顎に手をかけて、後輩の視線を莉亜の目に向かせた。目と目の間、わずか10cmである。
「……私と、共に人生を歩んでくれませんか?マイプリンセス」
(あーあー、マイプリンセスとかほんと柄じゃないよ、そんなこと死んでも言えないよ……)
この時、莉亜は恥ずかしさで死にそうになっていたがそんなことは周りは知らない。
「…………!!!!!!」
莉亜がファンサービスをすると、後輩は失神して倒れてしまった。
「……あれっ、大丈夫……え?」
莉亜は失神した後輩を心配して声をかけたが、すでに意識がないようだ。
心なしか、周りからざわめき声が聞こえるので莉亜は視線をあげた。
ーーーそこには、信じられない光景があった。
なんと、莉亜の周りの女の子はほぼ全員が倒れてしまったのだ。倒れた女の子たち、そこに1人佇む莉亜。通行人の視線は莉亜にガンガン集まっていた。
「……あららー」
莉亜はできるだけ音を立てないように楽屋に戻っていった。
「莉亜先輩のロミオ、本当にかっこよかったです!」
「そう?ありがとね」
11月30日、葉月高校文化祭当日。
体育館での演劇部の発表が終わって、莉亜はお客さんの見送りをしていた。
周りには、莉亜の中学の時の部活の後輩らしき女の子や、莉亜が名前すら知らないような後輩がいる。
「はぁ〜〜〜♡莉亜先輩、かっこいいのに姉御肌……!!反則すぎるよ〜、お婿さんにしたい〜〜〜♡♡♡」
この子は、中学の時の部活の後輩だろうか。やけに莉亜に親しそうだし、語尾にハートマークが大量に飛んでいる。
「あっ、じゃあ……」
莉亜は騒いでいるその後輩の顎に手をかけて、後輩の視線を莉亜の目に向かせた。目と目の間、わずか10cmである。
「……私と、共に人生を歩んでくれませんか?マイプリンセス」
(あーあー、マイプリンセスとかほんと柄じゃないよ、そんなこと死んでも言えないよ……)
この時、莉亜は恥ずかしさで死にそうになっていたがそんなことは周りは知らない。
「…………!!!!!!」
莉亜がファンサービスをすると、後輩は失神して倒れてしまった。
「……あれっ、大丈夫……え?」
莉亜は失神した後輩を心配して声をかけたが、すでに意識がないようだ。
心なしか、周りからざわめき声が聞こえるので莉亜は視線をあげた。
ーーーそこには、信じられない光景があった。
なんと、莉亜の周りの女の子はほぼ全員が倒れてしまったのだ。倒れた女の子たち、そこに1人佇む莉亜。通行人の視線は莉亜にガンガン集まっていた。
「……あららー」
莉亜はできるだけ音を立てないように楽屋に戻っていった。