Being your Darling!
Let's イメージプロデュース!
「ねぇ、どうしたらいいのかな、私……」
莉亜は、次の日の部活のときにとある人物に相談をしていた。
「え〜!?それは絶対莉亜に気あるでしょ!!クリスマスでしょ、イルミネーションでしょ!?かんっぜんにデートだよね!?」
声の主は、名城奈緒(めいじょう・なお)。
葉月高校演劇部の部長である。
莉亜の女の子らしい趣味を唯一知っている人物だ。
そんなことが話せるのも、莉亜が奈緒のことを完全に信頼しているからだろう。奈緒は、莉亜の心の友である。
「う〜、でもさ〜……もしデートならさ、かわいい格好したいじゃん?てかするべきだよね?」
莉亜は五條と一回だけ遊んだことがあったが、その時はいかにもデート感の出るような用事ではなかったため莉亜の持っている数少ないボーイッシュな服を着ていった。
だが、さすがにクリスマスにイルミネーションとなったらそうはいかない。
「大丈夫だよ、いつもボーイッシュな女の子がいきなりかわいい格好してきたらドキッとするって!それも自分のために、ときたら……♡たまらないよね〜」
奈緒は夢見る乙女のような表情をしてそう言った。実際に奈緒は2次元のかわいい女の子が大好きで、よくハーレムもののライトノベルや漫画を読んだり、アニメを見たりしているらしい。画力も達者で、奈緒本人いわくSNSのフォロワーが10万人といる、とのことである。
「そういうものなの?男の子って」
こんなこと初めてで、男心というものが男役ばっかりやらされているくせによくわかっていない莉亜は、疑問げに奈緒に質問した。
「そういうもんだよ〜!!!男の子って単純だから、コロッと逝っちゃうよ☆」
「逝っちゃうよって……」
奈緒は時々ネットスラングが出たり普通の人から出ないような言葉をよく使ったりする。実際に、今年の新入部員の1年生からは、部長が決まった時「えっ、こんな人が部長なの……?」「大丈夫なのかな、この部活……」といった声が最初の方は出ていたらしい。だが、奈緒は葉月高校の付属中学の時から演劇部に入っていたため、演劇関連の知識も豊富で、今は誰からも慕われる立派な部長となっている。
「じゃあさ、これからはあたしが莉亜をプロデュースしてあげるよ!髪型から爪先まで、なにもかも!!」
奈緒は、ファッションセンスの塊である。演劇部の打ち上げでも、ファッション雑誌に載りそうなコーディネートを着てくる。スタイルもいいし、莉亜は何故奈緒がモデルにならないのか疑問に思っているようだ。
「……うん。じゃあ、お願い」
この日から、奈緒による莉亜のイメージプロデュースが始まるのだった。
莉亜は、次の日の部活のときにとある人物に相談をしていた。
「え〜!?それは絶対莉亜に気あるでしょ!!クリスマスでしょ、イルミネーションでしょ!?かんっぜんにデートだよね!?」
声の主は、名城奈緒(めいじょう・なお)。
葉月高校演劇部の部長である。
莉亜の女の子らしい趣味を唯一知っている人物だ。
そんなことが話せるのも、莉亜が奈緒のことを完全に信頼しているからだろう。奈緒は、莉亜の心の友である。
「う〜、でもさ〜……もしデートならさ、かわいい格好したいじゃん?てかするべきだよね?」
莉亜は五條と一回だけ遊んだことがあったが、その時はいかにもデート感の出るような用事ではなかったため莉亜の持っている数少ないボーイッシュな服を着ていった。
だが、さすがにクリスマスにイルミネーションとなったらそうはいかない。
「大丈夫だよ、いつもボーイッシュな女の子がいきなりかわいい格好してきたらドキッとするって!それも自分のために、ときたら……♡たまらないよね〜」
奈緒は夢見る乙女のような表情をしてそう言った。実際に奈緒は2次元のかわいい女の子が大好きで、よくハーレムもののライトノベルや漫画を読んだり、アニメを見たりしているらしい。画力も達者で、奈緒本人いわくSNSのフォロワーが10万人といる、とのことである。
「そういうものなの?男の子って」
こんなこと初めてで、男心というものが男役ばっかりやらされているくせによくわかっていない莉亜は、疑問げに奈緒に質問した。
「そういうもんだよ〜!!!男の子って単純だから、コロッと逝っちゃうよ☆」
「逝っちゃうよって……」
奈緒は時々ネットスラングが出たり普通の人から出ないような言葉をよく使ったりする。実際に、今年の新入部員の1年生からは、部長が決まった時「えっ、こんな人が部長なの……?」「大丈夫なのかな、この部活……」といった声が最初の方は出ていたらしい。だが、奈緒は葉月高校の付属中学の時から演劇部に入っていたため、演劇関連の知識も豊富で、今は誰からも慕われる立派な部長となっている。
「じゃあさ、これからはあたしが莉亜をプロデュースしてあげるよ!髪型から爪先まで、なにもかも!!」
奈緒は、ファッションセンスの塊である。演劇部の打ち上げでも、ファッション雑誌に載りそうなコーディネートを着てくる。スタイルもいいし、莉亜は何故奈緒がモデルにならないのか疑問に思っているようだ。
「……うん。じゃあ、お願い」
この日から、奈緒による莉亜のイメージプロデュースが始まるのだった。