輝く雨
★ ☆ ★
あれから一週間が過ぎた。
私は毎日夜中に目が覚めていたけど、その間部屋の明かりが消えていたことは一度もなかった。
宇汰は、本当に来なくなった。
少しずつ寂しさを覚え出した八日目の深夜。
またいつものように目が覚めても、部屋は明るかった。
「……宇汰のバカ」
そう呟いてみても、誰も返事をしてくれない。
外から大雨の音が聞こえてくるだけ。
深夜に聞く雨音は、いつも以上に恐怖を感じた。
「冷たっ」
すると、小さくではあったけど、外から宇汰の声が聞こえてきた。
「宇汰……!」
私は宇汰の姿を探すように、ベランダに出た。
すると、見たことのない景色が、目に飛び込んできた。
雨に一直線の光が当たり、その部分だけ、雨の姿が綺麗に見えた。
「なにこれ……」
「流星みたいでしょ?」
すると、横に得意気に言う宇汰がいた。
久々に宇汰に会って、私は嬉しさのあまり、抱きついた。
「月奏ちゃん?どうしたの?」