輝く雨
けど、それが私と見たいことに、どう関係があるの……?
「そのとき僕は思ったんだ。月奏ちゃんが選ぶのは、きっと星好きな人だろうって。それなら、僕も星を好きになろうって」
すると、私を抱きしめる宇汰の力が、少し強くなった。
「好きだよ、月奏ちゃん」
その瞬間、私の頬から一筋の涙が流れた。
「月奏ちゃん、泣いてるの?」
その涙が宇汰の手に落ちたらしく、私は慌てて誤魔化す。
「泣いてない!雨だよ、雨」
「……そっか。僕の告白が嫌だったのかと思った」
そんなことない。
嬉しかった。
「……宇汰が嫌なことをするのは、私が寝てる間に電気を切ることだけでしょ」
……どうして素直に言えないの、私は。
思ったことを口にするだけなのに。
「月奏ちゃんに、暗闇に慣れて欲しかった。月奏ちゃんの夢だったはずの言葉は、いつの間にか僕の夢になったから」
だからって、限度があると思うけどね。
……ていうか、宇汰をここまで星マニアにしたのって、昔の私かよ。