金木犀
けいちゃんの彼女・・・になっちゃった・・・
にやける顔がなおらない。
あの後、ソファーでけいちゃんとしゃべってたんだけど・・・・
ソファーに座り、けいちゃんと向かい合う。
「俺、トヨさんに殺されそう・・・」
私の肩におでこを乗せけいちゃんがつぶやく。
やわらかい髪がほっぺにあたってくすぐったい。
「大丈夫だよ。けいちゃん信頼されてるし。」
「そーかなー・・・・でも奈々のことになるとなぁ・・・」
「大丈夫って。」
「んー・・・・」
「・・・・・けいちゃん?」
「・・・・・・・スー・・」
肩に乗るけいちゃんの頭が重くなった。
え・・・・?寝てる・・・?
確認しようと首をすこし動かすと
コテってソファーの背もたれに倒れたけいちゃん。
ぐっすり眠ってる。
よっぽど疲れてたのかな・・・
それなのに私に会いに来てくれたの?
そんな事が嬉しくてたまらない。
ソファーで眠るけいちゃんに私の部屋から毛布を持ってきて掛けた。
横に座って寝顔をじっと見つめる。
「けいちゃん。だいすき」
小さくつぶやくと
「ん。」
返事?
寝言かな?
はは、かわいい。