心の声を聴かせて?
「叶ちん!何ぼーっとしてんの?」
近いような遠いような、岬(みさき)の声が聞こえる。遠いような近いようなクラスのざわめきの音からして、休み時間になったんだな、きっと。
「坂とん、叶が上の空なんですけど。」
「ほっとけよ、あんな風にぼんやり日和な天気じゃどうしようもないだろ。」
「何その、ぼんやり日和、って。」
叶の近くで岬と坂口がぼーっとする叶を見て、「恋じゃね?」とウワサし始める。坂口の机に岬が勢いつけて座り、気付かず机の上の牛乳パックを潰してしまう。岬が叫ぶ。坂口が笑う。牛乳パックの中身は岬のスカートのしみ、へと変化した。
近いような遠いような、岬(みさき)の声が聞こえる。遠いような近いようなクラスのざわめきの音からして、休み時間になったんだな、きっと。
「坂とん、叶が上の空なんですけど。」
「ほっとけよ、あんな風にぼんやり日和な天気じゃどうしようもないだろ。」
「何その、ぼんやり日和、って。」
叶の近くで岬と坂口がぼーっとする叶を見て、「恋じゃね?」とウワサし始める。坂口の机に岬が勢いつけて座り、気付かず机の上の牛乳パックを潰してしまう。岬が叫ぶ。坂口が笑う。牛乳パックの中身は岬のスカートのしみ、へと変化した。