聖なる告白
カウンターの前に一人の男性が立っている。海パン姿で、タオルを肩に引っ掛けただけの、今、海から上がったばかりという格好だ。
背の高い、たくましい後ろ姿に釘付けになる。その輪郭に見覚えがあった。
「えっ、ずっと海においでだったんですか? それはまた、かなり泳がれましたねえ」
「透明度が高くて、気持ちのいい海なんで、つい……それよりすみません、こんななりで。着替えを持たずに出かけてしまって」
「いえいえ、水着のままで結構でございますよ。この辺りの民宿はどこもそうですし。あっ、お風呂が沸いてますので、よろしければお入りになってください」
「ありがとうございます」
おかみさんとの会話がロビーに響く。どこかで聞いたような声だ。
いや、そんなことより!
この男性は、浜で見かけたあの人に間違いない。背が高くて格好良い、理想的なアスリートボディ。私の網膜に、しっかりと焼き付いている。
背の高い、たくましい後ろ姿に釘付けになる。その輪郭に見覚えがあった。
「えっ、ずっと海においでだったんですか? それはまた、かなり泳がれましたねえ」
「透明度が高くて、気持ちのいい海なんで、つい……それよりすみません、こんななりで。着替えを持たずに出かけてしまって」
「いえいえ、水着のままで結構でございますよ。この辺りの民宿はどこもそうですし。あっ、お風呂が沸いてますので、よろしければお入りになってください」
「ありがとうございます」
おかみさんとの会話がロビーに響く。どこかで聞いたような声だ。
いや、そんなことより!
この男性は、浜で見かけたあの人に間違いない。背が高くて格好良い、理想的なアスリートボディ。私の網膜に、しっかりと焼き付いている。