聖なる告白
美味しい魚を食べ、お酒を飲み、三人で大いに盛り上がった。

一平君はアルコールに強く、飲み会でも酔っ払ったところを見たことがない。でも、今夜は酔っているのだろうか。すごく、何というか、こう、とてもセクシーだ。


「ゴメンねえ、一平君。これから一緒に遊ぼうね。キャンプとか、ダイビングとか、楽しもうねえ」

「ああ、明日は一緒に泳ごうな」


日本酒が回ってへろへろの私を、一平君は優しく支えてくれた。

いつの間にか、私の隣に一平君がいて、沙織は窓際で電話している。また婚約者かな、羨ましいやつめ。


「私も、結婚したい……運命的な出会い、とか……」

「小室さん?」


酔っていても、苗字にさん付けで呼ぶ、紳士な彼。野性的なカラダとのギャップに、私は深く酔わされる。


「一平君……私と、付き合って……彼氏になってくださ……い」

「えっ?」


頼もしい胸にもたれ、私はうとうとし始める。ドキドキと聞こえるのは、どちらの鼓動?


「お願い。好きになっちゃった、みたい。だから……」

「いいよ」

「……」


理想的な肉体を持つ男性だから、強烈に惹かれた。

でも、一平君だから、安心して任せられるのだと、眠りに落ちる刹那、わかったのだった。
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