聖なる告白
「どうしたの? 真面目な顔して」

「真面目だよ。一度、聞きたかったんだ」

「……」


一平君は眼鏡を外した。強い意思を感じさせる大きな目が、私をまっすぐに見つめる。


「僕のどこに惚れた? まさか、趣味が合うからってだけが、決め手じゃないよな」


この人は、いきなり何を言いだすのだろう。私はぼんやりと、大真面目な顔を見返す。


「ずっと不思議に思ってるんだ。僕のことをただの友達として見ていたはずの君が、なぜ急に付き合ってほしいなんて言ったのか。もちろん嬉しくて承諾したんだけど、理由を知りたいというか……」

「一平君……」


うぶな中学生みたいに頬を染める彼に、私は何だか噴き出しそうになる。

一途な姿が可愛くて、可笑しくて、ついぽろりと本音が出てしまった。


「だって、一平君の体があまりにも魅力的で、私、我慢できなかったんだもん」

「……は?」
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