聖なる告白
今朝、一平君にメールを送った。


《今夜のクリスマスデートはあきらめます。だけど少しでもいい、会って話を聞いてください》


と、お詫びとともにお願いした。

既読は付いたけれど、返事はなし。一平君が私のメールを無視するのは初めてだった。彼は深く傷付いてしまったのだ。

あと1分

雪がどんどん降ってきて、辺りを白く染めていく。

通り過ぎるカップルに肩を押され、よろめいた。私は惨めすぎて、悲しすぎて、膝から崩れそうになる。

こんな時、いつも一平君が支えてくれた。優しくて、一途で、私を大切にしてくれる彼が、こんな風に……


「えっ?」


強い力が、へたり込もうとする私の体を起こした。


「……い、一平君!?」

「せめて傘を差しなよ。雪だるまになるぞ」


いつの間にかそばにいた一平君が、呆然とする私の肩を抱き、歩き出した。差しかけてくれる傘と大きな手が、私を守ってくれる。
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