聖なる告白
お盆休みに同期の沙織に誘われ、伊豆の離島へ遊びに出かけた。日程は一泊二日。主な目的はダイビングだが、新鮮な魚料理を提供するという民宿に泊まるのを楽しみにしていた。
気楽な女二人旅。でも、旅先での出会いを期待しなかったといえば嘘になる。何しろ私は、前の彼氏と別れて4年になる『妙齢』の女であり、新たな恋を切実に求めていたのだ。
島に着いた日の午前中、私と沙織は民宿に荷物を預けてから、予約していたダイビングツアーに参加した。色とりどりの魚達とたわむれ、夏の海を満喫した後、再び島に戻る。
「お腹すいたー。優美(ゆみ)、海の家で何か食べようよ」
「うん。でも、海の家ってたくさんあるね。どこにしようか」
「それなら、ビーチの真ん中にある家にしようよ。焼きそばが絶品なんだ。おすすめ!」
「ほんと? 行こう行こう」
沙織は去年の夏、彼氏とこの島を訪れたという。民宿から海の家まで、島のグルメ事情にとても詳しかった。ちなみに、その彼氏と沙織は現在婚約中である。
すっかり島を気に入った沙織だが、今年は彼氏と予定が合わないため、私を誘ったようだ。
気楽な女二人旅。でも、旅先での出会いを期待しなかったといえば嘘になる。何しろ私は、前の彼氏と別れて4年になる『妙齢』の女であり、新たな恋を切実に求めていたのだ。
島に着いた日の午前中、私と沙織は民宿に荷物を預けてから、予約していたダイビングツアーに参加した。色とりどりの魚達とたわむれ、夏の海を満喫した後、再び島に戻る。
「お腹すいたー。優美(ゆみ)、海の家で何か食べようよ」
「うん。でも、海の家ってたくさんあるね。どこにしようか」
「それなら、ビーチの真ん中にある家にしようよ。焼きそばが絶品なんだ。おすすめ!」
「ほんと? 行こう行こう」
沙織は去年の夏、彼氏とこの島を訪れたという。民宿から海の家まで、島のグルメ事情にとても詳しかった。ちなみに、その彼氏と沙織は現在婚約中である。
すっかり島を気に入った沙織だが、今年は彼氏と予定が合わないため、私を誘ったようだ。