聖なる告白
私達は手を繋ぎ、ロビーに戻った。彼の手のひらは熱く、興奮が伝わってくる。

初めての恋人繋ぎに感動していると……


「さて、ちょうど予約の時間だ。レストランに行こうか」

「レストラン?」


ぽかんと見上げると、彼は照れた顔になる。


「クリスマスデートの約束、忘れたのか?」

「キャンセルしなかったの?」

「するわけないだろ」


一平君は微笑むと、私を引き寄せ耳元に囁く。

甘く、情熱的な声音で。


「今夜はずっと一緒だよ。僕のカラダを、堪能してくれ」


私の頬は、たちまち真っ赤に染まる。

真夏の太陽に包まれ、身も心も溶けていくのだった。





<終>
< 35 / 35 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:25

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

ダイヤの王様
藤谷郁/著

総文字数/3,175

恋愛(純愛)9ページ

表紙を見る
アイスクリームと雪景色
藤谷郁/著

総文字数/165,815

恋愛(オフィスラブ)395ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop