触れられないけど、いいですか?
「んっ……」
唇が離れ、見つめ合い、もう一度重ねる。
久し振りに交わすキスがとても嬉しくて、何度も、何度も求めた。
「さくら」
二人きりの静かなこの空間の中で、彼がとびきり甘い声で私の名前を呼ぶ。
「何?」
観覧車内は薄暗いけれど、彼がどこまでも優しい瞳で私を見つめ、微笑んでくれているのが分かる。
ドキン、と心臓がやたらと脈を打つ。
彼の大きな右手が私の頭をそっと撫でる。
そして。
「好きです」
突然、改まってそんなことを言われるものだから、驚いて固まってしまった。勿論、驚きよりも嬉しさの方が勝っているけれど。
「……うん。私も、大好きです」
「幸せにするよ」
「…….私も、幸せにするよ」
「ふふ、頼もしいな」
そう言って笑った後、まだ聞いたことのない、好きのその先の言葉をーー彼は伝えてくれた。
この言葉を聞いた瞬間のことを、私はきっと忘れないだろう。
「さくら。愛してるよ」
映画や小説でしか聞いたことも見たこともない甘い台詞を、最愛の人から自分への言葉として聞ける日が来るなんて思っていなかった。
返事は、決まっている。
「私も、愛してます」
観覧車が地上に到着するまで、私達は何度も何度もキスを重ね続けた。
唇が離れ、見つめ合い、もう一度重ねる。
久し振りに交わすキスがとても嬉しくて、何度も、何度も求めた。
「さくら」
二人きりの静かなこの空間の中で、彼がとびきり甘い声で私の名前を呼ぶ。
「何?」
観覧車内は薄暗いけれど、彼がどこまでも優しい瞳で私を見つめ、微笑んでくれているのが分かる。
ドキン、と心臓がやたらと脈を打つ。
彼の大きな右手が私の頭をそっと撫でる。
そして。
「好きです」
突然、改まってそんなことを言われるものだから、驚いて固まってしまった。勿論、驚きよりも嬉しさの方が勝っているけれど。
「……うん。私も、大好きです」
「幸せにするよ」
「…….私も、幸せにするよ」
「ふふ、頼もしいな」
そう言って笑った後、まだ聞いたことのない、好きのその先の言葉をーー彼は伝えてくれた。
この言葉を聞いた瞬間のことを、私はきっと忘れないだろう。
「さくら。愛してるよ」
映画や小説でしか聞いたことも見たこともない甘い台詞を、最愛の人から自分への言葉として聞ける日が来るなんて思っていなかった。
返事は、決まっている。
「私も、愛してます」
観覧車が地上に到着するまで、私達は何度も何度もキスを重ね続けた。