触れられないけど、いいですか?
「勿論です。支えていきますので一緒に頑張りましょう」
優しく笑いかけてくれる彼に、ついどこまでも甘えてしまいそうになる。
「わ、私、頑張ります。男性に触れられても大丈夫でいられるよう、全力で努力しますから」
彼がどんなに甘やかしてくれても、肝心の私自身が頑張らなければ何も変わらない。
自分の為にも、そして協力してくれる彼の為にも、自分に出来ることを精一杯やらなければ。
すると、そんな私の言葉を聞いた翔さんが、
「じゃあ、早速ちょっと触れてみてもいいですか?」
と提案してくる。
まさかこんなにも早くそんなことを言われるとは思っていなかったから思わず「え?」と聞き返してしまうけれど、精一杯努力すると誓った矢先に〝それは駄目です〟なんて言えない。
「ど、どうぞ」
先程と同じ様に、彼に向けて自分の右手を差し出す。
握手するのか、単に触れるだけなのかはわからないけれど、翔さんならきっと悪いようにはしないはず……。
すると、彼の右手がこちらへそっと伸びてきて……
ーーポン
と、
私の頭に乗せられた。
「え?」
驚きながら彼の顔を見上げると、二重の大きな瞳を優しくひそめて私を見つめる彼。
そして。
「今まで、一人で抱え込んでいたんですよね。よく頑張りましたね」
そう言って、私の頭を撫でる。
ブワッと頬が熱くなるのを感じる。
「こ、子供扱いしないでくださいっ」
恥ずかしさでどうにかなりそうで、それだけ言い放ち彼からパッと離れる。
「はは、そんなつもりはなかったんですがすみません。ところで、僕に触れられて気分が悪くなっていたりはしますか?」
優しく笑いかけてくれる彼に、ついどこまでも甘えてしまいそうになる。
「わ、私、頑張ります。男性に触れられても大丈夫でいられるよう、全力で努力しますから」
彼がどんなに甘やかしてくれても、肝心の私自身が頑張らなければ何も変わらない。
自分の為にも、そして協力してくれる彼の為にも、自分に出来ることを精一杯やらなければ。
すると、そんな私の言葉を聞いた翔さんが、
「じゃあ、早速ちょっと触れてみてもいいですか?」
と提案してくる。
まさかこんなにも早くそんなことを言われるとは思っていなかったから思わず「え?」と聞き返してしまうけれど、精一杯努力すると誓った矢先に〝それは駄目です〟なんて言えない。
「ど、どうぞ」
先程と同じ様に、彼に向けて自分の右手を差し出す。
握手するのか、単に触れるだけなのかはわからないけれど、翔さんならきっと悪いようにはしないはず……。
すると、彼の右手がこちらへそっと伸びてきて……
ーーポン
と、
私の頭に乗せられた。
「え?」
驚きながら彼の顔を見上げると、二重の大きな瞳を優しくひそめて私を見つめる彼。
そして。
「今まで、一人で抱え込んでいたんですよね。よく頑張りましたね」
そう言って、私の頭を撫でる。
ブワッと頬が熱くなるのを感じる。
「こ、子供扱いしないでくださいっ」
恥ずかしさでどうにかなりそうで、それだけ言い放ち彼からパッと離れる。
「はは、そんなつもりはなかったんですがすみません。ところで、僕に触れられて気分が悪くなっていたりはしますか?」