触れられないけど、いいですか?
待ち合わせ場所にしていた駅前に向かうと、大きな時計台を背にしながら、彼は既に到着してくれていた。
彼の姿を発見してすぐ、「翔さん」と名前を呼びながら駆け寄ると、私に振り返った彼がにこりと微笑んでくれた。
「ごめんね、待たせちゃって」
「とんでもない。全然待ってないよ。こちらこそ急に呼び出しちゃってごめん」
「う、ううん!」
呼んでもらえて嬉しかった! ……と素直に言えたら可愛いのだろうけれど……そこまでの技術は私にはなかった。
「じゃあ、早速移動しようか。さくらは、何か食べたいものある?」
「うーん。ピザ」
「お、いいね。俺もピザ好き。確か近くに専門店あったよね。行ってみようか」
駅から歩いて約五分。二階建ての一軒家の様な、とても可愛らしい外観のピザ店に入ることにした。
先日の高級レストランとは違い、こちらの店内はアットホームな雰囲気で、家族連れのお客さんも多い。
小さな子供が、お父さんお母さんと一緒に美味しそうにピザを頬張る姿を見ると、なんだかとってもほっこりする。
「ピザ美味しいね」
翔くんの言葉に、私も「うんっ」と頷く。
特に、今食べているトマトがたっぷり乗ったマルゲリータは、店のオススメらしいだけあって、本当に凄く美味しい。
「そう言えば、日曜日は午後二時の予定のままで問題ない?」
お互いにピザを食べている途中で、翔さんに不意にそう尋ねられる。
日曜日の予定。それはつまり、式場に赴くという予定のことだ。
彼の姿を発見してすぐ、「翔さん」と名前を呼びながら駆け寄ると、私に振り返った彼がにこりと微笑んでくれた。
「ごめんね、待たせちゃって」
「とんでもない。全然待ってないよ。こちらこそ急に呼び出しちゃってごめん」
「う、ううん!」
呼んでもらえて嬉しかった! ……と素直に言えたら可愛いのだろうけれど……そこまでの技術は私にはなかった。
「じゃあ、早速移動しようか。さくらは、何か食べたいものある?」
「うーん。ピザ」
「お、いいね。俺もピザ好き。確か近くに専門店あったよね。行ってみようか」
駅から歩いて約五分。二階建ての一軒家の様な、とても可愛らしい外観のピザ店に入ることにした。
先日の高級レストランとは違い、こちらの店内はアットホームな雰囲気で、家族連れのお客さんも多い。
小さな子供が、お父さんお母さんと一緒に美味しそうにピザを頬張る姿を見ると、なんだかとってもほっこりする。
「ピザ美味しいね」
翔くんの言葉に、私も「うんっ」と頷く。
特に、今食べているトマトがたっぷり乗ったマルゲリータは、店のオススメらしいだけあって、本当に凄く美味しい。
「そう言えば、日曜日は午後二時の予定のままで問題ない?」
お互いにピザを食べている途中で、翔さんに不意にそう尋ねられる。
日曜日の予定。それはつまり、式場に赴くという予定のことだ。