【短編】ひとりぼっちのクリスマス
そして、冒頭に戻る。
あれから、私は何してたっけ?
ずっと同じ場所で座ってた。
気付いたら、外は真っ暗。
そりゃ、6時だもんね。暗いよね。
「はぁ……」
こんなことになるはずなかったんだけどなぁ…。
ぐぅ~〜
シーンとした空間にお腹の音が鳴り響く。
キッチンに行って冷蔵庫を開けてみると、昨日予約したクリスマスケーキとオードブルが入っていた。
お母さんが旅行に行く前に取りに行ってくれたやつだ。
カズトと一緒に食べるつもりだったんだけどなぁ。
「はぁ……」
と、ため息をつきながらオードブルを手に取ってリビングに行った。