ストーカーの僕と君
3時25分くらいだろうか、担任の教師が教室に入り
「終礼を始めるぞ」
と、大きな声で言う。
早く帰らせてくれ。
僕はまだ友達と喋っていて、一向に終礼を始める気のない奴らに、そんな事を思う。
3時35分になり、やっとクラスの奴ら全員が自分の席に座った。
いつも終礼は教師が連絡事項をみんなの前で報告すると言う、とても簡単なものだ。
終礼が終わると、部活に行く人や、家に帰る人などで教室のドアが混雑する。
僕はそんな状況を避けるため、終礼が終わるとゆっくりと立ち上がり、ゆっくりとドアへ向かう。
教室を出ると、僕は教室にいる時とは打って変わって物凄いスピードで廊下を走る。
教師の言う、
「廊下は歩きなさい。」
と言う言葉を、無視しながら。