ストーカーの僕と君

時計が5時を回った。
もう、このコンビニで雨宿りをし始めてから1時間も経ってしまった。

「はぁ。」

今日2回目のため息をつき、下を向いた。

「もし良かったら傘どうぞ。」

その声に僕は驚きながら顔を上げると、彼女が立っていた。

「えっ」

思わず、そんな声を上げてしまった。

「傘、持ってないんですよね。
お店の傘なんですけど、良かったら。」

「良いんですか。ありがとうございます。」

ガッツポーズをしてしまいそうになった。
< 6 / 10 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop