ストーカーの僕と君
時計が5時を回った。
もう、このコンビニで雨宿りをし始めてから1時間も経ってしまった。
「はぁ。」
今日2回目のため息をつき、下を向いた。
「もし良かったら傘どうぞ。」
その声に僕は驚きながら顔を上げると、彼女が立っていた。
「えっ」
思わず、そんな声を上げてしまった。
「傘、持ってないんですよね。
お店の傘なんですけど、良かったら。」
「良いんですか。ありがとうございます。」
ガッツポーズをしてしまいそうになった。