ストーカーの僕と君

彼女が僕の名前を聞いてくれたのだ。
驚きが隠せない。

「しょっ将吾です。高松将吾。」

もう死んでもいい。

そう思った。

「高松さんって言うんですね。いつも来店してくださってありがとうございます。」

笑顔で彼女はそう言った。

僕は調子に乗って、

「何歳ですかっ?」

と聞いてしまった。

すぐ後悔した。

「17歳です。」

すぐに返事が返ってきた。

「同じだ。よろしくお願いします。」

何がよろしくお願いしますなのだろうか。

自分でも違和感を感じた。

「よろしくお願いします。」

すぐに彼女から返事が返ってきた。
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