青い春が僕らを待っている
学校に着くと一人小学生の人がいた。私に気づくとにこりと笑って声をかけてくれた。
「体験の子かな?」
私が固まっているとお母さんがすぐに答えてくれた。
「そーなんです!」
「じゃぁ、一緒に体育館まで行きましょ!」
その時に気づいた。私、人見知りなんだ...。
「背おっきいね!3年生だよね?」
私は緊張して何も答えることができず、にこにこと笑ってうなずいた。
「身長何センチ?」
「157センチです。」
とても小さな声で言った。
「157センチ?!?! おっきいね。」
「おっきいね」これは、何度も言われた言葉だ。なんでこんなにでかくなったんだろうな笑笑自分でも分からない。一生懸命バレーボールとか、バスケットボールをやっている人達がこの身長だったらいいんだけどなんで私がこの身長なんだろうな...。本気で頑張っている人達に申し訳ない。ごめんなさい。こんな私がこんな大きくなってしまって。そんなことを考えながら体育館に女の子と一緒に向かっていった。
< 3 / 10 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop