青い春が僕らを待っている
「もう大丈夫です。」
涙目の私にみうさんは気づいてくれて
「本当に?」
と聞き返してくれた。今私は、痛いとか、亜紅愛ちゃんに申し訳ないという気持ちではない。もちろんその気持ちもあるけれど、それほど強いアタックが打てる亜紅愛ちゃん。本当にすごい。私より少し大きいくらいの身長で2メートルのネットの上から気持ちよく打つ亜紅愛ちゃんに憧れた。私もこんなアタックが打てるようになりたい。頑張りたい。
「じゃぁ、やろうか!」
まっすぐ私がみうさんの目を見ていたから、私の決意が伝わったのかコートに戻してくれた。少し明るい気持ちで私はコートに戻った。その日私ベッドに入り笑顔で目を閉じた。

この後、私の道にどんな壁が立っているのかも知らずに。
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