なんでもない12月24日
青いリボンの少女を思い
月の光輪が見えるほど月が眩しく輝く夜
星が瞬いている
あれは恐らく飛行機だろうけど
動いているのは確認できなかった
対向車のハイビームを手で遮りながら歩いて
橋を渡る手前まで来た
キラッ
何かが鈍く青く光った
「硝子かな?」
なんでもないゴミが何故かその時気になった
後ろからハイビームを出す車が迫っていたが
その眩しさより好奇心がまさり
足を止め振り返ってスマホの懐中電灯ツールを開いた
「なんだこれ?」
人目見ただけではそれがなんなのか分からなかった
次第に懐中電灯の眩しさになれるとそれは
平べったいリボンの形をしていることが分かった
「なんでこんな薄いんだ?」
少し混乱しながらしゃがみこんで見た
「ああこれか」
そうしてやっと分かった
それは100均で手作りコーナーに置いてあるような
キラキラした色とりどりで様々な形のある
プラスチックの1枚であることが分かった
それはそこまでにして私は家に帰ることにした
(もともと途中だったが)
< 1 / 9 >