絶対にバレてはいけません

次の日朝起きると

お母さんが朝ごはんを作ってくれてた。

就職を期に一人暮らしを始めた私にとって温かい朝ごはんなんて久しぶり。

「いただきます。」
と手を合わせてから食べ始めると、お母さんが口を開いた。

「あ、そうそう。
お隣さんの涼くんっていたでしょ?
梨々香が仲よかったあの涼くん。

こっちに帰ってきたらしいから会ってきたら?」

「え、そうなの?あってこようかなぁ?」

「涼くんも今日は休みって涼くんママ言ってたような…?」


涼くんかぁ…。

懐かしいなぁ…。

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