絶対にバレてはいけません
「言い訳に聞こえるかもしれないけど、現地でいるとき、仕事や勉強が忙しすぎて梨々香と連絡とる時間なかったんだ。
時差もあるし。
梨々香が優しいから、その優しさに甘えてしまってた。
ごめん。」
と涼くんは頭を下げてくれ、そのまま続けて
「今日久しぶりに会ってわかったんだ。
やっぱり俺、梨々香が好きなんだって。
今更だよな、ほんとごめん。」
とバツが悪そうにいう。
「涼くん、ごめん。
今は晴翔がまだ好きなんだ。」
と、私は申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
一度好きだった涼くんだから一緒にいると絶対楽しいのはわかってる。
だけど、だけどね…。
私は晴翔に出会って恋って楽しいだけでないってことがわかったんだ。
私が好きなのは晴翔だけなんだ…。