絶対にバレてはいけません
「梨々香、ごめん。
俺もお前のこと諦めきれないから当分は好きでいさせて。
でも、なんかあったらすぐ助けるから。
いつでも相談してな。」
と涼くんは言って私の頭をよしよしと撫でてくれた。
どこまでも涼くんは優しい。
振られた相手のことを助けるなんて言ってくれる。
「ありがとう、涼くん。」
「梨々香、帰ろうか?」
と涼くんは言って席を立って当たり前かのように支払いを済ませてくれた。
どこまでも彼はカッコよかった。