絶対にバレてはいけません
3章
気まずい関係
次の日会社に出社すると、
「おい、ちょっと話あるんだけど…」
と聞き覚えのある低い声で呼ばれた。
私は声のする方を向くと今会いたくない相手、晴翔だった。
「晴翔、なに?」
と私が気まずそうに聞くと
「とりあえず、ここじゃ目立つから。」
と晴翔が私の腕を掴み誰もいない会議室に入った。
「で、話ってなに?
いい加減教えてよ。」
「お前、彼氏居たんだな。
いかにもハイスペックそうな男だったじゃん。
お前みたいな、普通の女が相手になるのか?」
と相変わらずの上から目線でものを言う晴翔にかなりイラッとした私は
「涼くんは晴翔なんかと違って優しいもんね。
てゆうか、私に彼氏いたところで晴翔には関係ないでしょ?
ほっといてよ。」
と言ってしまった。