絶対にバレてはいけません

そして、定時になり帰ろうとすると

私と同じ課の後輩で七瀬姫乃と仲良しな槙野さんが猫なで声で

「橘せんぱーい。
この資料倉庫のどこにあるかわかんないです。」
と周りに聞こえる声で言ってきた。

「わかった。
とってくるから待ってて。」

というと槙野さんはニヤッと片方の口角をあげて笑う。

あ、こいつ絶対わざと取りに行かせようとしたな。

と思ったがまあいいかと私は思い、地下の資料倉庫に向かうことにした。


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