絶対にバレてはいけません


「り、涼くん?」

私は驚きながら名前を呼ぶと、

「ごめん。
俺も梨々香のこと諦めるから。」

と耳元で囁かれた。

ごめんね、涼くん。

と私は心の中で彼に再度謝った。


かつての恋人で一度は好きになった初恋の人。

私にとってとてもとても大切な人だよ。

ありがとうね、涼くん。


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