私達の世界はタイトル未定。
第三章 『笑った方がいい?』
~鳰都~
一週間が始まり、やっと半分中日まで来た日、お昼休憩で外に出た所で、声をかけられた。
お昼は基本お弁当を作ってくることが多く、いつもは人の少ない場所で適当に取っていた。学食はガヤガヤしており苦手で、殆ど行ったことはない。
中央会館を出て外階段を下る途中で、私を名前を呼んだのは奈古君で、両者顔を合わせ立ち止まる。
「空のパック返そうかと思って」
「あ……ありがとうございます。わ、わざわざ持って来てくれたんですね」