私達の世界はタイトル未定。




「すみませーん」

 ──来、た……。

 他の人は電話対応をしており、忙しそうにしているし、誰を頼るわけにもいかない。

 窓口には、明るめの茶髪と、黒髪の男子学生が立っている。

「あっ、は、い……」

 急いで窓口の方に向かうが、心臓は既にバクバク。全身が緊張しており、頭上から強く何かから引っ張られているような、頭痛がする。



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