私達の世界はタイトル未定。
「あ、すみません。携帯なくなったんですけど、落とし物で届いてないですか?」
あっ、落とし物か。それなら奥のボックスに……。
「おっ、お……としもの、ですね。っな、何色の携帯ですか」
スラスラ言えないものだから、更に緊張が積み重なって顔が赤くなるのを自分でも感じる。
「お姉さん、声大丈夫ですか?」
茶髪の男子生徒は、キョトン、としており、じっと私の方を見ている。
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