私達の世界はタイトル未定。
外は雨が降っている。
お昼休憩に入ると、私はお弁当を持つと傘を差して校内を彷徨う。
中央会館には職員用の休憩室があるが、世間話をするのが苦手で、私はいつも休憩室を避けていた。
雨が降っているため中庭には行けず、中央会館を出て東に進むと、大きな一号館が見えてきた。
一号館は、桃園君や奈古君達が講義を受けているはずの建物であり、生徒が多いため、入るのは気が引ける。
結局、私は昨日一昨日食事をとった、図書館の外に設置してあるベンチに腰を掛けた。一応屋根で濡れぬようになっているが、むき出しのつま先は雨に濡れてゆく。