私達の世界はタイトル未定。




「お姉さん、顔真っ赤。俺、普通に聞いてるだけなんで……」

「色は、黒です」

 そんな中、茶髪の学生の言葉を遮ったのは、隣に立つ黒髪の背の高い男子学生で、彼は無表情のまま、どんな携帯なのかを説明し始めた。

「わ、分かりっ、ました。見て来ます」

「宜しくお願いします」

 ここは驚く様子もなく淡々と繋いでくれた、無表情の彼に感謝だ……。



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