私達の世界はタイトル未定。




 ──声が出ることは、奇跡である。

 当たり前に話せるとは、希望に満ちている。世界が開けている。可能性は無限大だ。

 私は、周りの人のように好きなことを好きなだけ話して、いつも笑っていたかった。

 いや、もう笑わなくてもいい。ただ、声を出して自分の思いを話したかった。

 今の願いは、それだけだ。



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