学園スパイラル~七不思議編~
「健」
「なに?」
「今夜二十時。教室に」
「何時?」
「八時」
「ええ~?」
健は見たいテレビがあるのにと邪魔くさそうに顔をしかめる。されど、もっと楽しいものを目の前に吊せば──
「明日は大盛りプラス、ドリンクLサイズだ」
「交渉成立!」
健は勢いよく立ち上がり、食べ終わった食器を返却口に置いて食堂のおばさんに笑顔を振りまき、颯爽と食堂から出て行った。
彼とは学園に入学してからの付き合いだが、食べ物で釣られてくれるところが人の良さを表している。
「なに?」
「今夜二十時。教室に」
「何時?」
「八時」
「ええ~?」
健は見たいテレビがあるのにと邪魔くさそうに顔をしかめる。されど、もっと楽しいものを目の前に吊せば──
「明日は大盛りプラス、ドリンクLサイズだ」
「交渉成立!」
健は勢いよく立ち上がり、食べ終わった食器を返却口に置いて食堂のおばさんに笑顔を振りまき、颯爽と食堂から出て行った。
彼とは学園に入学してからの付き合いだが、食べ物で釣られてくれるところが人の良さを表している。