学園スパイラル~七不思議編~
「あ~。だから、下は海パンなんだね」

 立ち上がってようやく気がついた。健と耕平はあれを見た匠が、よく笑わなかったなと変な感心をした。

「どっちかにしろよ!」

 上半身は白衣、下半身はインナーという不気味な様相に別の恐怖をかき立てられたけれども、あれは下着ではなく海パンであったことに脱力する。

「この学園は、こんな奴らばっかりか!」

 耕平は、怖がっていた自分が馬鹿らしくてがくりとうなだれた。

「おいちょっと待てよ。海で溺れたのになんで頭が離れているんだ」

「鍋に入れるものが見つからなくて、自分の頭を使ったんだろう」

「どいつもこいつも。まさか、こいつも学園とは関係ないとかじゃないだろうな」

「ん。違うといえば、違うかな」

「なにがどう違うの?」
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