学園スパイラル~七不思議編~
聞き返した健に匠はしれっと、
「彼、食堂長の親戚らしい」
「はあ!?」
「働いていたのは中華料理店だけどね」
「こことはまったく関係ないじゃないか!」
こんなのばっかりか! 耕平は広い食堂で叫びを上げた。
そうして首なし幽霊は匠の指導で手首の返しをマスターし、満足したのか元気に成仏するのだった。
「つまらないね」
匠は口の中でつぶやいて、やや目を眇める。
もっと面白いと思っていたのに、こうもあっさりと逝ってしまうとは時間が余ってしまった。
仕方が無いと匠は健と耕平に向き直る。
「君たちは寮だったよね」
「うん」
「お前は家だったな」