学園スパイラル~七不思議編~
「おはよ」
「おはよう」
サイダーアイスを片手に挨拶する友人に落ち着いた口調で応える。健は学園の寮から通っている。
「ねえ、知ってる? 昨日の夜も出たんだってさ」
「出た?」
「もちろん幽霊だよ。音楽室に出たんだって」
語りながら、健は落ち着いた草色のブレザーの紺のネクタイをゆるめる。
「さすが夏だよね。確かこないだは、体育ドームだったよ」
どこの学校にも必ずある七不思議は当然、この学園にも存在している。特徴的な建物なだけに、そういうものには特に敏感になっている親御さんもいるようだ。
しかし相手は心霊現象。対策などたてようがない。実質的な被害もなくお祓いしても七不思議系は消えることがない。現状、放置するしかないのである。
「おはよう」
サイダーアイスを片手に挨拶する友人に落ち着いた口調で応える。健は学園の寮から通っている。
「ねえ、知ってる? 昨日の夜も出たんだってさ」
「出た?」
「もちろん幽霊だよ。音楽室に出たんだって」
語りながら、健は落ち着いた草色のブレザーの紺のネクタイをゆるめる。
「さすが夏だよね。確かこないだは、体育ドームだったよ」
どこの学校にも必ずある七不思議は当然、この学園にも存在している。特徴的な建物なだけに、そういうものには特に敏感になっている親御さんもいるようだ。
しかし相手は心霊現象。対策などたてようがない。実質的な被害もなくお祓いしても七不思議系は消えることがない。現状、放置するしかないのである。