男の子のゆめ
そのときなかからまた声がきこえてきました。



「ふぅ…そういえばさいきん村でおかしな話をしてまわる男がいるらしいのだけれど…」



「…おかしな話?」



「うん…
ぼくもひとからきいたはなしだから
くわしくはしらないのだけれど

そのひとがいうには
きみにはもうずっと前から
けっこんをやくそくした男がいるんだとか」



(ぼくのことだ…!!!)



男の子はもっとよくきこえるように耳をまどへ
ぎゅうぎゅうとおしつけました。
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