男の子のゆめ
耳をそいだからかワンワンとこだましていた声はじょじょにちいさくなりやがてきこえなくなりました。



しかしつぎは男の子の目の前に
青年と女の子があらわれ
さっき窓からみた、ふたりのあのおぞましいばめんを、えんえんとくりかえしはじめたのです。


「くそっ!
こんな目さえなければ
あんなもの見ずにすんだのに…こんなものっ!」




ズボッ!!!ズリュゥ…



男の子はじぶんの両目にゆびをつっこんで
ひきずりだしてしまいました。
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