幻の愛
「えりかちゃんはどこに住んでるの?」

てつやが聞いた。
それは2人が毎日のように
通話をし始めてから2週間が経つ頃だった。

「え?私は東京だよ〜
てつやさんはどこなの?」

あわよくば会える距離だといいなと
少し期待しながらえりかも聞き返した。

「まじで?俺埼玉だよ!近いじゃん!」

えりかの期待は応えられた。

「え、もう運命じゃない?
なーんてね笑」

えりかは冗談っぽく笑った。

会える距離だと知った2人は
少しずつ期待を膨らませながら
少しずつ歩み寄っていった。
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