Flower〜君に伝えたいことがある


三葉がうちに引っ越してきた日……



父さんと二人で公園に行った



「6歳の時……父さんと母さんが再婚した日
俺ここに来てたんだ
正直受け入れられなかった……でもここで三葉に会ったんだ……
シロツメクサを渡してくれた三葉は俺の全てになった

三葉のおかげで父さんともこうして話ができる」


父さんは静かに頷く


「父さん……三葉に出会わせてくれてありがとう」


俺は生まれて初めて父さんと二人で話した


感謝の気持ちを伝えるために


そしてもう1つ……


「三葉のお父さん、俺はこの先、一生三葉を幸せにしていきたい。もう三葉を悲しい顔になんてさせない!だから……

だから……三葉さんと結婚させてください!!」



ーーバチン


けたたましく響く音


俺の左頬は熱を帯びる


「大きくなったな……」


そう言って父さんは俺を抱きしめた


「痛かったか?」


俺は頷く


「1度やってみたかったんだ」


「クソ親父」


笑っていた父さんにボディブローをかました


「男同士の約束だ」


そう言って父さんは条件を出した


俺が大学まで卒業すること

大学の時は1人で暮らすこと

三葉の気持ちが変わったら引き止めないこと





「何年経っても俺の気持ちは変わらない」


「クソガキ」


2人で並んで家に帰った



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