Flower〜君に伝えたいことがある
~mitsuba side
生まれて初めて手にした携帯はピンク色
一葉からの初めての贈り物……
教えて貰った通りに携帯を操作する
画面には一葉の名前だけが刻まれている
『私と付き合ってください』
好きという感情でそういったわけではなかったけれど
りっくん先輩と一葉は私の言葉の意味を理解してくれた
(一葉のお母さんいいひとだったなぁ)
LINEを開き【一葉】と書かれた場所をタッチする
出てきたトーク画面にメッセージを打ち込む
《本当にありがとうございました!嬉しかったです》
すぐに返信が来る
猫が親指を立ててGoodとしているスタンプが送られてきた
《明日からまた宜しくお願いします。》
《敬語禁止!意外と家近くだった》
《分かりました、近くなんですね!》
《明日朝迎えに行く、おやすみ》
《おやすみなさい》
他愛もないLINEだけど何故か心が温まるのを感じた