Flower〜君に伝えたいことがある
「三葉がこの施設に来たのは5歳の時だったーーー……」
当時彼女は全く笑わなかったらしい
父は出ていき
母親は暴力を振るう
そんな中で育った三葉は
怒鳴り声が聞こえたり
誰かに肩を触られようものなら
肩を震わせ自室に籠っていた
「そんな三葉をあそこまで笑顔にしてくれるんだもの!楠木くんに感謝しなくちゃね!」
「全てを理解するというのがどういうことか
まだ俺にはイマイチわならないんです……
三葉が好きで、そんな彼女を幸せにしてあげたい……ただそれだけなんです」
園長はニコッと微笑む
「今日は聞きたいことがあってきたんでしょう?
みぃちゃん呼んでくるわ」
園長が三葉を呼びに行った