Flower〜君に伝えたいことがある
「お父様もお母様も三葉さんをすごく気にかけていらしたの
許してあげて欲しいなんて口が裂けてもいえないわ
でもね……
自分の子供を心から憎む親なんてどこにも居ないのよ」
三葉は声を出して泣いた
泣きそうになるのを抑え三葉の肩を抱く
「みぃちゃん……素敵な人に巡り会えたわね!
もうあなた達前に進める!逃げないで前だけを向きなさい!!」
「……はい!」
「楠木さん……お父様によろしくね」
園長先生は全てを知っていたのだろう
全てを知っていた上で今日この話をしてくれた
それから俺達は施設の子たちとクタクタになるまで遊んだ
心に持つ闇は人それぞれ違う
ここにいる子達も沢山の悲しい闇を持つ……
けれどいつかはきっとその闇を切り開き
幸せな人生を送ることができるだろう
今日ここに来て話が出来て良かった
俺達は全てに向かい合う覚悟が出来た