Flower〜君に伝えたいことがある
それから半年
児童保護施設から父さんに連絡がある
三葉の虐待に気づいた時にはもう遅かった
父さんは洋子さんに会いに行く
会った場所は精神科……
洋子さんはボロボロだった
格子の着いた病室に入れられていた洋子さんは
窓の外を眺め
何度も何度もゴメンねと呟いていたそうだ
父さんは自分を責めた
洋子さんと三葉の幸せのために身を引いたはずなのに
こんな結末が待っているなんて……
「父さんが悩んでいた時母さんは三葉を引き取ってもいいそう言ってくれた、だけど俺は逃げたんだ……三葉の幸せを願う度に俺は空回りしていた」
「この意気地無し!!って母さん何度もお父さんを叱ったのよ」
母さんは思い出すように笑う