恋愛格差~本気の恋を教えて~
「うーん、、、昔すぎて忘れた。多分、10年とかそんなん」

知らなかった。

私達が知り合ったのは小学生のとき。
水泳教室で一人群を抜いて速い男の子がいた。
それが拓真だった。

あれから20年近く。

高校生になったあたりから、拓真はずっとそう思ってた
なんて。

微塵も感じさせなかった

だから、私も拓真の気持ちに気付かなかった

「拓真、ごめん。今更そんな風には見れない」
「そういうと思った。だから、ずっと腐れ縁でいいと
思ってたんだ。」
「じゃあ、どうして急に?」
「同じだから。俺も本気になれない。誰と付き合っても
どうしても、栞と比べてしまう。だから、いっそのこと
ダメ元で伝えようと思ったってわけ」





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