恋愛格差~本気の恋を教えて~
でも、、、

「美味しかった。ごちそうさまです」
「どういたしまして。こんなんでよければいつでも
作ってやる」

食べ終えた皿を洗ってると、ふいに気配を感じて
スポンジを動かす手が止まる

状況が飲み込めない

重ねられた両手は次第に熱を帯びていく

私、もしかして、、、
いや、もしかしなくても

背中に温もりを感じて、ふっと漏れた吐息が時間差で
私の耳を掠めた


「な、何をしてるんですか?」

冷静さを持って言ったはずなのに

「これくらいで動揺するなよ。


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